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日本人学校便り
143回 メル校デー
9月18日(日)に、メル校デーが盛大に行わ いつつ、来場された皆さんに演劇「泣いた赤
れました。今年は、メル校デ?に参加していた 鬼」を上演しました。
だいたすべての人に笑顔になって欲しい、そ 午後からは、和太鼓りんどうさんの演奏と
のためにも自分達の本気を見せようという思 体験ワークショップ、茶道の体験のできる
いで取り組みました。 ブ ー ス 、グ ラ ウ ン ド で の 運 動 ア ク テ ィ ビ
ワトルタイムでは、今年から初めて、プレッ ティー、くまモンお面・うちわ・羽子板づくり
プから小学校2年生までの子供達が、お客様 の工作ブース、そして熊本震災への募金活動
に楽しんでもらうために、おもちゃを使って ブースを開催しました。また、「リフレッシュ
楽しむ「メルコリンピック」を開催しました。 メント」のサロン・ド・スシさん、エクレアさん
また、小学校3年生から6年生は、2つのグ の店舗には行列ができる盛況ぶりでした。
ループに分かれて、日本を感じる工作「小麦粉 今回、来場して下さった多くの方の笑顔が
粘土でお寿司づくり体験」と、日本独特の活動 見られたのは何よりの財産です。その中で、仲
を来場する皆さんと楽しむ「Japanese Tradi- 間と共に、意欲的に活動に取り組むことがで
tional Game」のブースを開催しました。中学 きました。メル校デーで学んだ力をこれから
部は、ナレーション場面紹介に英語表現を用 の学校生活に生かしてくれることでしょう。
The Japanese School of Melbourne 6 Ellington St.
Caul?eld South
メルボルン日本人学校 T: 03 9528 1978
W: jsm.vic.edu.au
日本国内に準じた「公教育」を願う人々の努力によって設立された在外教育施設のひとつです。月曜日から
金曜日までの全日制の学校です。転入学などのご相談など随時受付中です。
わたしの町の助産婦さん
異国の地・メルボルンで、妊娠・出産・育児を頑張っているお母さん達のお手伝いを、少しで
もしたい! そんな想いを持って『助産婦:産婦さんを助ける者(婦)』として、いろいろなお話を
していけたらいいな、と思っています。
こんにちは! 助産婦のチエコです♪ との時間、家族の時間を大切にするのが一
産褥病棟で働いていると、お母さん達が 番ではないかな、と思うんです。生まれてす
退院する時に「たくさんもらって、こんなに ぐの赤ちゃんは数時間はしっかり目を覚ま
要らないから」と、病棟に花を置いていく方 していて、この時期の母乳はその後の母乳
を多く見掛けます。それだけ多くの方が面 育児に大きな影響を与えます。赤ちゃんと
会に来ているんですね。 の触れ合い、おっぱいの時間を大切にした
まだ入院しているような出産間もないこ いですね。ですから携帯電話はしばらくお
ろ、家族やお友達から何をもらえたらうれし 休みです。
いですか? お花ですか? 私のように、花より また、母乳育児を頑張っていると、お母さ
団子でチョコレートなどでしょうか? んは寝る間もなく1日に8回も12回も授乳を
助産婦の視点から言えば、団子よりお花の することになります。入院中だけでなく、退
方がおっぱいのためにはいいかな、と思いま 院してからも母乳がうまくいくまでは身内
す。食事内容と母乳トラブルの関係は、科学 の方や気兼ねなく過ごせるお友達の訪問に
的な根拠はまだまだ少ないのですが、やっぱ とどめておくのが得策かな、と思います。
り甘いものや脂っこいものは、おっぱいのト 生まれたばかりの赤ちゃんを訪ねていく
ラブルに繋がることが多いように思います。 側としては、お花やお洋服のプレゼントも
でも、花よりも団子よりも何よりの”いた 良いのですが、お母さんが食事の支度を心
だきもの”は『時間』ではないでしょうか? 配しなくていいよう食事を用意してあげた
ついさっき生まれたばかりだと思ったら、 り、お母さんが少しでも休めるよう訪問中
部屋の中は面会の方でいっぱい、という光 は赤ちゃんを抱っこし、お母さんにはお昼
景をよく目にします。無事に赤ちゃんが生 寝させてあげる、その間に部屋を少しだけ
まれた報告をみんなに知らせたい気持ちは 片付けてあげるなどできたら素晴らしいと
よーく分かりますが、それよりも赤ちゃん 思います。
日 本 で は 助 産 師 と し て 、病 院・助 産 院・地 域 医 療 な ど で 幅 広 く 活 動 。2 0 1 3 年 に
Registered Nurse、2016年にRegistered Midwifeの資格を取得。現在はDandenong
Hospitalで働く傍ら、個人的に母乳ケアなどでお母さん達を応援中。
☆妊娠、出産、母乳育児の相談、訪問やケアの内容など、お気軽にお問い合わせ下さい☆
M: 0421 978 774(日本語対応) E: ohana_in_mel@yahoo.co.jp
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