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日本人学校便り

128回 宿泊学習(小学部)
in Golden Valleys Lodge

 5月20日(水)から2泊3日で、メルボルン ジャイアント・スイング:終わった後は、「気

日本人学校の小学部19人は、モーニントン 持ち良かった」と興奮していました。高さ約

半島にあるGolden Valleys Lodgeへ宿泊 10メートルから振り落とされる快感を楽し

学習に行きました。 んでいました。

 今回の宿泊学習のテーマは、『step up 3 キャンプファイヤー:キャンプソング・ゲー

つの「あ」 ~安全・安心・あいさつ~ 支え ム・スタンツと大変盛り上がりました。最後

合い・助け合い・笑顔でパワーアップ』です。 は、南十字星を見ながら全員で校歌を歌い

実行委員を中心に話し合いで決めました。 ました。とても感動的でした。

 人気だったアクティビティー・ベスト3を

紹介します。  帰ってきた時の子供達の表情は、達成感・

アーチェリー:集中して的に向かって矢を 充実感であふれていました。今年の宿泊学

射る姿が印象的でした。最後には、殆んどの 習も、子供達にとってかけがえのない思い

児童が的に命中させることができました。 出のひとつになったことと思います。

The Japanese School of Melbourne 6 Ellington St.
Caulfield South
メルボルン日本人学校 T: 03 9528 1978
W: jsm.vic.edu.au

2015年4月に開校30年目を迎えた当校は、日本国内に準じた「公教育」を願う人々の努力によって設立され
た在外教育施設のひとつです。転入学などのご相談など随時受付中です。

わたしの町の助産婦さん

 異国の地・メルボルンで、妊娠・出産・育児を頑張っているお母さん達のお手伝いを、少しで
もしたい! そんな想いを持って『助産婦:産婦さんを助ける者(婦)』として、いろいろなお話を
していけたらいいな、と思っています。

 こんにちは、助産婦のチエコです♪ 今月は『助産婦って?』といったお話しです。
 私は“助産師”ではなく“助産婦”として妊娠・出産・そして産後と、頑張っている女性、産婦
さんを応援したいと常に思っています。この考え方は英語のMidwifeも同じ。この言葉、もと
もとは『女性に寄り添う』といった意味を持っています。でも、実際にはどうなんでしょうか?
 助産婦としての根本的なところは同じでも、やはり人間それぞれに個性も価値観も考え方
も違う。なので、この『女性に寄り添う』にもその方法はさまざまなのかな、と思います。
 例えば、分娩時の関わり方。日本では無痛分娩をしている病院・クリニックは殆どありませ
ん。痛みに耐えてなんぼ、の文化もありますが、分娩はやっぱり痛いし長期戦。ひとりではな
かなか乗り切るのも大変。痛みの感じ方は人それぞれですが、不安や孤独といったマイナス
な精神面は痛みを助長するもの。そんな時、助産婦は女性に寄り添い、一緒に呼吸をしマッ
サージをし温罨法をし…と、分娩の辛さを乗り越え、人生最大のイベントが満足いくものに
なるよう一所懸命にサポートします。オーストラリアはどうでしょうか? 私が見る限り、具
体的なケアというよりは、情報提供と正常から逸脱しないかの監視役、記録係、といった印象
です。分娩の痛みに対しても、笑気や麻薬、硬膜外麻酔などの選択肢があるので、それらの情
報提供をし、産婦さんが希望すれば応える。そんな関わり方が多い気がします。
 私は日本での助産婦経験のほうが長いので、分娩時はMidwifeではなく助産婦として産婦
さんとお付き合いをさせてもらってます。辛い分娩をなんとか乗り越えられるよう、私もあ
れやこれやと提案しながら一緒に取り組みます。そうすると、Epiduralを希望していたもの
の、いろいろわけあって使えない、そんな方でも分娩を見事に乗り越え元気な赤ちゃんを産
みます。そして「サポートしてくれて本当にありがとう」「あなたに会えてよかった」といった
温かい言葉をくれます。こんな時は本当に“助産婦”してて良かったな、と思います。
 このコラムを読んでくれている方も、満足のいく出産になるようサポートしてくれる助産
婦に出合ってくれたらいいな、と思います。

日本では助産師として、病院・助産院・地域医療などで幅広く活動。2013年にオースト
ラリアでRegistered Nurseの資格を取得。現在はPostgraduate of Midwiferyを勉強
中。大変だけど、頑張ってます!

☆妊娠、出産、母乳育児の相談、訪問やケアの内容など、お気軽にお問い合わせ下さい☆
M: 0421 978 774(日本語対応) E: ohana_in_mel@yahoo.co.jp

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