Page 20 - 201512
P. 20
あぷり  Oz Radar LITEはオーストラリアの気象庁にあたる、BOM  画面下段のメニューだが、通常は1番左の「Local Radar」が選
(Bureau of Meteorology) のレーダー映像を表示するアプリ 択されている。「National」をタップするとオーストラリア大陸の
携帯デバイスが手放せないのは、私だけではないは だ。有料版もあるが、無料版で十分な機能を備えている。 衛星写真に雨雲表示がマップされた写真(図-3)が表示される。
ず。そしてそのデバイスに欠かせないのが、アプリ 「Chart」をタップすると、天気図(図-4)が見られ、気圧配置、前線
ケーション。数あるアプリケーションの選び方、お勧 外出前に雨雲をチェック の位置などがチェックできる。
めアプリ、またそれらを上手に使いこなすための、
ちょっとしたお話。  先月、11月5日木曜日は競馬のオークスデー。この日の午後、す 図-1↑ 図-2↑
ごいゲリラ豪雨があったことを覚えておいでだろうか? 翌日の
Oz Radar LITE 新聞のトップに着飾った女性が雨に降られてズブ濡れになりな
がら駆けている写真が載った。
気象情報、レーダー表示  この時のOz Radar LITEのレーダー画像が図-1だ。私はちょう
デベロッパー:Secure Hub Pty Ltd ど、徒歩で外出しようと思っていたが、これ見て外出を思い止
まった。実際にはこれは動画で、30分前から最新画像まで6分間
価格: 無料 隔のレーダー画像を連続して見せてくれる。雨雲がまさに近付い
フルバージョン Oz Radar Weatherは$2.99 て来るのが分かる。本当に、これを見てから1分以内にザーッと雨
対応OS:iOS(iPhone、iPad、iPod Touch) が降り出した。
 ここでは、白黒記事なので濃淡しか分からないのだが、雨雲に
は色分けがしてあり、どのぐらい雨が激しいかが分かるように
なっている。白→青→緑→黄色→オレンジ→赤→茶→黒の順で激
しくなっていく。この時は、青と緑が殆どだが、所どころにオレン
ジ、赤の地域があった。きっと赤いやつのひとつが、競馬場を通過
したんだろう。
 なお、白くても表示が出ている限りは、傘が必要な雨になって
いると思って良い。逆に雨雲表示がなくても小雨がパラパラ降っ
ている場合があるので注意が必要だ。オージー感覚なら傘は不要
だが、神経質な日本人だと傘が必要になるかも?

地域と範囲を調節

根本雅之  使い方だが、まず図-1上部の①「Location」をタップして地域、 図-3↑ 図-4↑
ソフトウェアQAアナリスト。東京 実際にはレーダーを選ぶ。BOMが管理するオーストラリア内の
都中野区出身。日本で、ソフトウェ レーダーのすべてを選択できる。次に、②の「View(Range)」を
ア技術者として働き、91年にメル タップする。これで図-2のレンジ選択ができる。64、128、256、
ボルンに移住。 512Kmの表示半径が選択できる。

20
   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25