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海外就職レポート(シンガポール編)シーズン1第2話

第二話  シンガポールの就労事情・・・・

 さて海外就職レポート第二話。今回はみなさんも気になるシンガポールの就労事情やシンガポール政府の国策についてお話します。

シンガポールは商工会議所に登録している734(201110月現在)、登録していない企業を含めたらなんと3000社以上と言われるほど、日本の四国地方サイズのシンガポールに沢山の日系企業がオフィスを構えています。また日系企業のシンガポール支店はアジアのハブという事もあって支店サイズが大きいのも特徴です。

それではシンガポールで就労するにはどんなビザが必要か?と言いますと、一般的な就労ビザは大きく分けて4通りあります。

P1  Employment Pass:  月収8,000ドル以上(SGD)

 大学以上の学歴があるか、一般的にはシニアマネージャーポジションが対象となります

P2  Employment Pass:  月収4,500ドル~8,000ドル(SGD)

 大学卒で、中間管理職ポジションが対象となります

Q1  Employment Pass:  月収3,000ドル~4,500ドル(SGD)

 大学卒で、専門的な知識や技術を持った方が対象となります

S Pass: 月収2,000ドル(SGD)以上

S Passの発行は雇用企業のローカルスタッフ及びWork Permit保有者の合計の25%以内と定められています。また雇用企業はS Passによる雇用者1人に付き毎月$120(SGD)を政府に支払う必要があります。

 

例えば一般的な事務職は3,000ドル~3,500ドル(SGD)と言われているので、Q1ビザとなります。あまり専門性が問われないポジション(ホスピタリティ関係)S Passビザが主流です。

しかしながら最近のシンガポール政府は「どこの大学卒業か?」を重要視しているそうで、そのポジションでの経験が浅く、大学の知名度も低い場合はビザの申請を却下する場合もあるそうです。(うーん、さすが学歴社会のシンガポールですねー)

 

審査には通常23週間かかり、ビザの有効期間は13年となります。

 

日系のレストランではウェイトレスやシェフが足りないようなので、ホスピタリティ分野で国際的にキャリアアップしたい方にはシンガポールはお勧めです!

                 

気になる現地採用になった場合の福利厚生について

有給休暇

一般的に試用期間終了後の初年度より有給休暇の取得が出来ます。Annual Leaveと呼ばれるもので、年間7日~10日前後が一般的です。企業によって日数は異なります。

それに加えてSick Leave、通称MCと呼ばれる傷病休暇があります。これは年間14日程度規定されている場合が多く、病気や怪我等の際、医療機関の証明をもって取得できる休暇です。この傷病休暇とは別途、入院の為の休暇(Hospitalization Leave)が最高60日まで規定されていることがあります。

各休暇について、年間の取得可能日数は企業の規定に従いますので、入社の際に確認が必要です

 

通勤手当・住居手当・残業手当等

このような手当てについては、現地採用として日本人を採用する場合、給与に含まれている場合が多いようですが、これも企業の規定に従うこととなります。

 

医療保障

企業によって大きく異なりますが、医療保険に加入している企業と、年間の上限を設定し、その限度額までを保障する企業に大きく分かれます。医療保険への加入の場合、風邪等の一般的な診療までをカバーする場合と、入院や業務中の怪我についてカバーする団体保険への加入の場合、そして海外旅行保険への加入の場合があります。上限を設定している場合、一般的な診療については上限S$500程度としている場合を多く見受け、またその場合は別途団体の入院保険に加入していることが多いようです。入社の際に確認が必要となります。

 

賞与

シンガポールではAWSAnnual Wage Supplementと呼ばれる年間12ヶ月+1ヶ月分の給与を保障する制度を推進しています。固定賞与と捕らえられ、年間1ヶ月分の給与を別途保障する制度で、年末に支給されるケースが多いようです。但し、必ずあるということではなく、支給がない企業もあります。

AWSとは別に企業や個人の業績に基づいて賞与が支給される企業もありますが、AWS同様、全ての企業にて支給されるということではありません。

 

所得税

一般的にシンガポールでは所得税は個人で負担することとなります。1年分の所得税について、翌年1回にまとめて支払うこととなります。詳しくは、下記のサイトを参照ください。

http://www.iras.gov.sg/irasHome/page04.aspx?id=1190

                            

数年前までは短大卒業者でも事務職ポジションの採用があったそうですが、ここ数年ではシンガポール政府の国策が変わり、大学卒業以上の資格があり尚かつその分野での経験が長い方には優先的に就労ビザを発給しています。現在でも海外からの優秀な人材を政府は必要としていますが、シンガポール人の失業率を懸念しているところもあり、昔に比べて就労ビザの発給が容易ではなくなってきています。政党や国策で大きく変わるのもシンガポールの特徴なので、また以前のように外国人就労を積極的に推奨する日が来るかもしれません。

 

また英語力については、英語圏という事もあり高い英語レベルが要求されます。

真剣にシンガポール就職をお考えの方はオーストラリアでIELTSスコアを取得されるか語学学校のBusiness Englishを受講し、Businessシーンに活用できる英語を勉強される事をお勧めします。

 

レポーターもシンガポールの人材紹介会社担当者の皆さんとお会いした中で、「シンガポールでは社員との雇用契約があってもパフォーマンスが悪かったら忠告期間を置かずにすぐ解雇する。社員も同じ会社に就労するという気分が無いので、2~3年ですぐ転職する」という事情を聞き少々驚きましたが、シンガポールではオーストラリアよりも雇用主側が強いようです。益々実力が試されるフィールドかもしれませんね。

                          

 

第三話ではシンガポールの生活事情についてご紹介します。

シンガポールで暮らす場合の値段はお幾ら?

外食天国と言われているけど本当??

シンガポールの共働き家庭で常識の「メイド」とは???

などなど

 

それではお楽しみに!

 

 

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