わかりやすいビザのおはなし

ビザの問題解決します。ビザ・法律スペシャリストのAndy Ellenが分りやすく解説。

永住権を取得できる新たな道(2022年4月)- わかりやすいビザのおはなし
 

Visa Title 永住権を取得できる新たな道

オーストラリア政府は、COVID-19のパンデミックの間オーストラリアに滞在していたテンポラリービザ保持者に対して、永住権が取得できるよう新たな手段を講ずる方針を立てています。
以前、サブクラス457ビザ(旧ビジネススポンサービザ)保持者に対する永住ビザ申請の変更事項が発表されましたが、今回新たにTSSビザ(サブクラス482)のShort Termストリーム保持者も永住ビザに申請できるようになります。

どんな申請条件か?
サブクラス457ビザ保持者とサブクラス482ビザ保持者は、サブクラス186永住ビザのTemporary Residence Transition (TRT)ストリームに申請できるようになります。以下にそれぞれの申請条件と共通の申請条件をまとめます。

<457ビザ保持者の申請条件>
永住ビザに申請できるのは、2017年4月18日時点で457ビザを保持していた、もしくは申請中だった人が対象になります。また以下の条件を満たさなければなりません。

●現在457ビザを保持している。またはブリッジングビザ(457ビザ申請の際に下りたもの)を保持している。
●現在もノミネートされた職業で、ビザスポンサー会社の下で働いている。
●過去3年間の内、2年間はノミネートされた職業でフルタイム労働をしている(COVID-19パンデミックの影響で労働時間が削減された場合、その期間もフルタイム労働として加味される)。

<TSSサブクラス482ビザ保持者の申請条件>
2022年7月1日より、新たにサブクラス482ビザ(Short Termストリーム)保持者も、永住ビザに申請することができます。申請条件は以下の通りです。

●現在TSSサブクラス482ビザ(Short Termストリーム)を保持している。もしくはブリッジングビザ(サブクラス482ビザ申請の際に下りたもの)を保持している。
●2020年2月1日から2021年12月14日までの間、最低12ヶ月間オーストラリアに滞在していた。
●現在もノミネートされた職業で、ビザスポンサー会社の下で働いている。
●過去4年間の内、3年間はノミネートされた職業でフルタイム労働をしている(COVID-19パンデミックの影響で労働時間が削減された場合、その期間もフルタイム労働として加味される)。

両方のビザに共通する申請条件も
サブクラス186ビザ(TRTストリーム)の申請には、以下の要求も満たさなければなりません。

●英語要求‐Competent Englishレベル(IELTS各セクションでスコア6以上)
●人格要求‐犯罪経歴などのチェック
●年齢要求‐45歳以下(免除される場合を除いて)
●健康要求‐健康診断など

今回の変更には、COVID-19パンデミック中に457ビザ、もしくはTSSビザからサブクラス408ビザやほかのビザに切り替えて滞在していた人達は対象とされていません。これに関しては専門機関などから、政府に対して見直し要求が出されているので、今後また変更事項が追加される可能性もあります。

ビザに関する情報、ご相談は、Kabo Lawyersまでお問い合わせ下さい。

 

Kabo Lawyers logo Andy Ellen Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

KABO LAWYERS (カボー法律事務所)のシニア移住コンサルタント。
ビザ、法律に関するご相談に経験豊富なスペシャリストが対応します。
日本人スタッフによる日本語サポートあり。
相談先 E: Yuki.Nomura@kabolawyers.com(日本語)
E: andy.ellen@kabolawyers.com(英語) 
T: 03-9663-3337 T2, Level 23, 360 Collins St, Melbourne