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実践・断捨離の心理学 わたしを作る・【食】のこと
モノの捨て方、整理の仕方、迷いを捨てるための心の持ち方
その5 バス・トイレ用品 第8回 子供の食(0~5歳くらいまで)のお話

豪州認定サイコロジスト 桜井 多恵子  離乳食が始まった頃から1歳くらいまで (アーモンド、海藻、チーズ、ヨーグルト、

M: 0466 229 273 W: mindbodyliving.com E: tsakurai@mindbodyliving.com の赤ちゃんは、比較的いろいろなものを食べ そばなど)。

るようになります。ですがそのうち好き嫌い 【その他気を付けたい点】

が出始めるのが一般的。特に子供の『野菜嫌 ●果物は積極的に食べてもらいたいですが、

い』は親にとって悩みの種になりがちです。 糖分が高いのも事実。また東洋医学的に

子供が嫌いな緑色の野菜は、“体内のさびと いうと、食べ過ぎは身体を冷やすという

り”の役割を果たす抗酸化物質を多く含むこ こともあります。

とが多いのですが、まだ有害物質の貯蓄が少 ●市販のお菓子(チップス、ビスケットなど)

ない子供には大人ほどは必要ないという専 は、トランス脂肪酸や糖分、塩分の摂取過

門家もいます。また、そういった野菜に含ま 剰の心配があるのと同時に、食べれば食

れる栄養素は、他の暖色系の野菜(さつまい べるほど濃く甘いものを好むようになる

も、かぼちゃ、トウモロコシなど子どもが比 という点で考慮すべき。たまに与えて、子

較的好きな野菜)と果物で補えると考えれ 供が“特別”に思うくらいが適量かもしれ

ば、それほど親がストレスに感じることはな ません。

いのではないでしょうか。 【お勧めのひと工夫】

【子供に必要な主な栄養素】 ●子供が好きなボロネーゼに、細かくみじん

●たんぱく質:骨、歯、筋肉の形成、エネル 切りにした人参、セロリ、マッシュルーム

ギー源、免疫力維持の面で欠かせない栄 などを入れましょう。大抵気付かず食べて

養 素( 肉 類 、卵 、大 豆 食 品 、ヨ ー グ ル ト 、 くれます。

チーズなど)。 ●料理を手伝わせましょう。自分で作ったも

●鉄:子供は必要量が増加。不足は集中力低 のはおいしく楽しく食べてくれます。

下やイライラの原因になる(赤肉、大豆製 ●ソフトドリンクなどは常備しないように。

品、鉄の鍋やフライパンで調理するなど)。 ●「食べろ」というプレッシャーを与えたり、

●カルシウム、マグネシウム:骨や歯の形成 かといって、親が諦めてまったく勧めな

に必要。日光に当たるなどして作られる いのも考えもの。程よくリラックスして

ビタミンDがカルシウムの吸収を助ける。 食べてもらう空気作りが必要です。

たるい千賀 BHSc 自然療法(栄養医学)学士号。ANTA会員。
The Clarendon Clinicにて、健康維持、症状改善のための栄養療法を指導。
E:info@naturalfoodtherapy.com.au W:naturalfoodtherapy.com.au

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