
今週は歯のひび割れについてお伝えしていきます。歯のような硬い物がひび割れるといったことがそんなに起きるものなのでしょうか。頻繁に起きるものではありませんが、起こりにくいものでもありません。では、どのような場合に起きるのか見ていきましょう。
【なぜ起きるのか】
最大の理由としては、歯ぎしりが理由として挙げられます。ギリギリと歯をこすり合わせる歯ぎしりや噛み締めるタイプの歯ぎしりをする方は、1度の加圧ではなく持続的な加圧がひび割れにつながっていきます。また、他には下記の理由が考えられます。
○大きな詰め物がある
○硬いものを噛んだ
○歯周病
【ひび割れの種類】
1. 咬頭部(こうとうぶ)がひび割れしてしまった場合
2. ひびが歯冠部でとまっている場合
3. ひびが歯根部まで到達している、完全に2つに割れてしまった場合
【症状】
物を噛んだ時に痛みが現れたり、冷たいものが沁みたりするなどの症状が見られます。
咬頭部のひび割れの痛みは軽めであり、歯髄まで到達することはまれです。またこれらの症状は、常にあるわけではなくたまに現れることが多いようです。
【治療】
ひび割れは診断しにくいといった特徴があります。なぜならば、レントゲン写真に写らない可能性が高いことや症状がはっきりと現れにくい、目視では確認しにくいといった理由があげられます。
1. 咬頭部が割れてしまった場合 ― 詰め物・被せ物など
2. 歯冠部が割れてしまった場合 - 詰め物・被せ物など
3. 歯根部が割れてしまった場合 - 抜歯
4. 歯根先端部から割れてしまった場合 - 歯内療法・抜歯
ひびが歯根部まで到達してしまった場合や割れてしまった場合は、残念ながら抜歯の選択肢となってしまいます。ただし、ひびが歯根部から始まっている場合は、歯内療法にて歯を失わずにすむ可能性があります。歯内療法とは、根管先端周辺の骨や神経などを根管の横からアクセスし、除去をしたり専用の詰め物で詰めたりする治療です。
【どのような対策があるのか】
歯ぎしりをしているかしていないかは、定期検診にて歯科医に診断してもらいましょう。もし、歯ぎしりをしている場合は歯ぎしり専用のマウスピースをして就寝するように習慣ずけることで加圧から歯を守ることができます。また、大きな詰め物がある場合は被せ物に取り替えることを歯科医に相談してみてもよいでしょう。
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