知って・備えて 安全生活

一般的に治安が良いとされるオーストラリア・ビクトリア州。
しかし「日本を除く先進国の中では比較的安全」というだけで、決して安全とは言えません。そこで、在メルボルン日本国総領事館が邦人滞在者に向け発信している『安全な生活のために』2023年度版から、生活にまつわるトラブル、防犯についての情報を抜粋し、皆さんにお届けします。

労働搾取と危険を伴う労働環境 - 知って・備えて 安全生活

 知って・備えて 安全生活

一般的に治安が良いとされるオーストラリア・ビクトリア州。
しかし「日本を除く先進国の中では比較的安全」というだけで、決して安全とは言えません。
そこで、在メルボルン日本国総領事館が邦人滞在者に向け発信している『安全な生活のために』2023年度版から、生活にまつわるトラブル、防犯についての情報を抜粋し、皆さんにお届けします。
「自分の身は自分で守る」という心構えで、安全に生活できるよう心掛けてください。

労働搾取

パートタイム労働に対する最低賃⾦より少ない賃⾦で働いているワーキングホリデーメーカーの⽅が多く見られます。当地の法律で定められている最低賃⾦が支払われるかを確かめた上で、合法な契約書を取り交わし就業を始めるようにしてください。労働者の権利利についてはFair Work Ombudsmanのホームページ (日本語)で確認してください。

新たな仕事に就く⽅は、次の3点に注意してください。

(1) 自分の雇用形態を確認する。
(2) 自分の最低賃⾦を確認する。
(3) 自分の勤務時間や給与などの記録をつける。
 最低賃金

働く上で問題が発生した場合、Fair Work Ombudsmanは、問題を解決するため、以下の手順をとるよう助言しています。

ステップ1: 問題を特定する。
ステップ2: 法律を確認する。
ステップ3: 職場の問題を解決する。
ステップ4: FairWorkOmbudsmanに助けを求める。
 契約書

もし、労働搾取の被害にあってしまった場合には、Fair Work Ombudsmanのホームページ(職場問題)から違反を告発し、未払い分を請求することが可能です。実際に 8,000ドル請求できた事例もあります。
通訳が必要な⽅は、翻訳・通訳サービス TIS (Translating and Interpreting Service) National Contact Centre 131 450 に連絡して、日本語で電話相談(無料)する日時を決めてください。
オペレーターに日本語と伝えて、Fair Work Ombudsman の番号 131 394 に電話するよう依頼してください。

危険を伴う労務環境

農場(ファーム)等で働く際、重機や可燃物を取り扱う業務に従事する場合があります。
いずれも危険が伴い怪我をされた等の報告も散⾒されますので労働内容及び労働環境を事前に問い合わせ、確認してください。 農場の中には、合法な事業として登録を⾏っていないものもあり、労働災害保険(当地では Work Safe)の対象とならないケースもあります。必ず合法な契約書を取り交わしてから就業を始めるようにしてください。

詳しい案内は、査証(VISA)やTax File Numberの申請時に表⽰される、WorkSafeからの危機喚起内容を確認するか、WorkSafeのホームページで確認してください。