ハイテク防犯カメラ設置
10月12日、メルボルン市議会は、飲酒による犯罪が増加する市内の治安対策に、ハイテク技術を駆使した防犯カメラを設置すると発表した。
これはCCTV(有線テレビ)監視カメラを乗せたバンを市内で巡回させ、映像は監視室で民間企業により監視されるが、警察も連携して防犯対策に取り組むという。これらに掛かる年間の費用は約10万ドルと言われている。
市議会議員の1人は、「深夜時の路上犯罪が悪化する中、今回の決定は、党派関係なく全員の意見が一致した」とコメント。
一方、州警察関係者は、「巡回警官数不足が今回の市議会の決断を余儀なくされた」と、州政府に対し、警察の資金不足をアピールしたが、州政府のスポークスマンは、「警察の年間予算は過去最高の19億ドルである」と反論している。
電子タグで元防火犯を監視
州政府では、今夏の山火事シーズンに向けて、放火犯の再犯を防ぐため、放火罪の法律の厳罰化が話し合われている。これは、過去に有罪判決を受けた防火犯の行動を監視するため、電子タグを導入するというもの。
今回の動きは、ブランビー政府が、テッド・バイリュー野党党首の提案する放火罪の法律の厳罰化を支援するという稀なケースで、両党の意見が一致した防火対策と言える。
野党はこの他、出所後の放火犯に対し、最高15年間は所在地、外出時間の制限、訪問地区の制限、職種の制限などを設けることを提案している。
更に、この取り組みは州内にとどまらず、連邦政府が、放火犯の刑期を厳罰化して25年とすることや、全国的な放火犯の登録制度を設けることなども、検討されている。
貯水のインフラ不備で、州政府に非難
ここ数年の深刻な水不足により、厳しい節水を余儀なくされている中、実は、これまでに300億リットルもの水がポートフィリップ湾に流出していることが、ヘラルドサン紙の調べにより明らかにされた。
オシャナシー貯水池では、従来、貯水量を超えた水がポンプで吸い上げられ、シュガーローフ貯水池に流れるようになっているが、その許容水量が1日に10億リットルであるため、それを超えた場合にはヤラ川から海へ流れてしまうという。
この現状に対し、市民や農家の怒りの矢が、州政府に向けられており、テッド・バイリュー野党党首は、「これまで節水広告に使っていた税金は、送水ポンプを最新の設備にする費用に使えたはずだ」とブランビー州政府を非難している。
300億リットルの水量は、60年間分の市内公園の散水、メルボルンの1ヶ月分の必要供給水量、2万4000ヘクタールの農用地の灌漑用水、また1万2000のオリンピックサイズのプールを満たす水量に等しい。
州政府、大型プラズマTVの規制方向へ
州政府は、電力消費量の高いと言われる、大型液晶ディスプレー方式のプラズマテレビなどの電化製品を対象に、10月1日からエネルギー消費効率基準を導入した。新規制では、それぞれの商品に省エネ効果を評価した0から6つ星の表示が義務付けられる。各家庭のテレビが年々大型化する中、昨年の国内のテレビ販売台数は240万台で、テレビの電力消費量は、20年前の300%以上と言われており、家庭内電化製品の中では、その電力消費量が第4位だという。
なお、この傾向は世界的にも同様で、最近では、米国カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツネッガー知事が、世界で初めて40インチ以上のプラズマテレビの規制法案を制定している。
F1グランプリ2年連続赤字損失
今年開催された、フォーミュラワン・グランプリが、4000万ドルの赤字を出したことが、オーストラリアン・グランプリ・コーポレーションの公開した年次報告書により明らかになった。
今年は、企業スポンサーの協力や、ヨーロッパのファン誘致のため、レースを夕方からにするなどの新たな試みも見られたが、世界的金融危機の影響でチケットの売り上げが伸び悩んだことが原因と考えられている。同社は2008年にも、同額の赤字を生み出したという。
一方、州政府の今年の同イベントによる収益は、4020万ドルで、昨年に比べ若干増加しているが、毎年、州政府が同社に資金援助をしており、今後のイベントの存続に疑問の声も出ている。
学校、車送迎の制限を検討
児童の登下校時の車での送迎が、学校周辺地区の交通渋滞を招いているとして、近い将来、車での送迎が禁止される可能性が出ている。
ブレイブルック小学校は、10月下旬から、保護者に対し、週に一度は、車で子供を送迎しないよう働きかけた。また西部郊外のChrist the King Catholic Primary School他5校は、学校から半径2キロメートル以内の家庭には、徒歩通学か自転車で送迎をすること、または半径2キロメートル外で駐車をし、そこから徒歩通学する方法を計画。来年までに、現在、80%の車送迎数を50%にまで削減したいという。
これに対し、Parents Victoriaのクロウル・スポークスウーマンは、「児童にとって、夏の暑い日の徒歩による登下校は困難。また、幼稚園、小学校、中学校と、1人ずつ各学校へ送迎している複数の子供を持つ親にとって、徒歩通学は、物理的に非常に困難である」と、今回の学校側の新たな対策に反対している。
山火事被災者への寄付品泥棒、逮捕
10月15日、メルボルン南東部在住の男性3人が、2月の山火事被災者への寄付品50万ドル相当の盗難容疑で逮捕された。
容疑者達は、おむつ、電化製品など、市民から集められた寄付品を、クレイトンの倉庫から、6ヶ月以上に渡って、盗難し続けていたという。
盗難品と見られる物品は、スプリングベール、スコースビー、シーフォードのそれぞれの自宅から、警察によって押収された。
今回の犯罪調査にあたったロス・フレイザー巡査部長は、「一般市民からの寄付品を盗むとは、最も非情な犯罪だ」とコメントしている。