Holmesglen Institute of TAFE
Advanced Diploma of Graphic Design Course
今年で開校27年目を迎えた Holmesglen TAFE は、メルボルンの西部近郊に3つのキャンパス、600以上のコースを持つビクトリア州最大のTAFEです。中でも Advanced Diploma of Graphic Designは、就職先が幅広いことから、人気のコースです。
ずっと美術関係に興味があり、子供の頃に来て気に入ったメルボルンに来ました。少人数クラスなので先生への質問がしやすく、また細かな点まで丁寧にチェックしてくれます。将来はメルボルンで、ポスターやパッケージデザインの仕事に就きたいです。
松平秀美さん 入学して13ヶ月
Holmesglen Institute of TAFE
(Chadstone Campus)
同コースのある Chadstone キャンパスは、メルボルン市内から電車で25分。メルボルン最大規模のショッピングセンター Chadstone Shopping Centreの近くです。
この日の科目は Design Process です。「コンピューター上で制作したものが、どのようにプリントに反映されるかを学びます」と説明してくれたのは、担当のジュディ先生。まずは課題の返却からで、Kitという新進の化粧品ブランドのデザインコンテストへの応募作品を制作するというもの。約 1ヶ月前から作業に取り掛かっていたそうですが、「提出日は厳守。プロになったら、プリンターもクライアントとの締め切りも絶対ですからね」と、言い訳をしてきた学生に対しては厳しい場面も。
中央の大きな机に集まっていた学生は、先生の説明が終わると、壁面に沿って並んだコンピューターに向かい、各自の作業に取り掛かりました。学生用コンピューターは20台。全てマッキントッシュに、Indesignや、Illustrator、Dreamweaverなどのグラフィックデザイン専用ソフトがパッケージになった The Creative Suite の最新バージョンが搭載されています。写真を撮る人、トレースをする人、画面に向かってデザインする人・・・。ジュディ先生は、そんな学生達の間を周って、一緒にモニターを見ながら、技術面での指導だけでなく、作品に対する意見も言っていきます。たとえば、モニター上のロゴを、どこに置けば魅力的で、どんな背景だと際立ってくるかなど、「誰に見せるためのものなのか」を意識させながら、画面上のデザインを変えながら示していきます。
1時間ほど過ぎた頃、Illustratorを使ったデモンストレーションが始まりました。シンボルやロゴの字体を変えたり、影を付けたり、背景を付けたり変えたり・・・。「ボタンひとつで、相手にこんな提案もできるわね」と、ここでもクライアントを意識した解説を忘れません。
元は絵画や絵本を描くアーティストだったというジュディ先生は、自身も Graphic Design を学ぶ生徒だったため、学生が何をどう教えて欲しいのか、どうしたら理解しやすいのかを考えながら、授業を進めていくことができると言います。そのひとつが先生オリジナルのムービーファイル、 Snaps Proを使った復習。授業内で使ったファイルは、先生の音声説明と共に学生がダウンロードして、何度でも見直すことができるもので、留学生にとっては心強い味方です。
同コースは2年間のフルタイムのみで、Diplomaコースとの共通科目に、更にAdvanceコースの必須科目を余分に取ればAdvanced Diploma の資格も取得できます。コース修了後は、提携校の La Trobe 大学に進学する学生が多いそうです。
「若い頃は作品作りが楽しかったけれど、今は若い人達に教えることで、自分の経験や知識を与え、逆に彼らからエネルギーやアイデアを得る楽しみがあります。何よりも、勉強した分野に、教え子が就職した時は本当に嬉しいですね」とジュディ先生。技術だけではなく、デザイナーとしての基本姿勢も学べるコースと言えるでしょう。