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思わずカラダが喜ぶ
南イタリアの家庭の味
イタリア料理といえば、『Lygon Street』というのが定番だが、シティにも「この店あり!」と言える店を発見。南イタリアの家庭料理を上品に味わえるこの店、心身共に居心地の良い空間が広がっていた。
BARBAGALLO
TRATTORIA E PIZZARIA
103 Lonsdale St, Melbourne 03 9639 6222
info@barbagallo.net.au
営業時間:月~木 7:30am~11:00pm
金 7:30am~12:00am
土 5:00pm~12:00am
日 11:00am~10:00pm
Fully Licensed/ ピザのTake Away可
Price range$7~32
り口の重厚な木のドアを開けると、スタッフの女性が笑顔で出迎えてくれた。「トラットリア」というぐらいだからイタリアの定食屋をイメージしていたが、洗練されたデザイン、清潔感漂う白と木を基調としたインテリアに、意外な印象を受けた。昨年10月末にオープンしてから、連日ほぼ満席になるというのもうなずける、落ち着いた雰囲気。
 そして、実はこの店、味にうるさい日本人シェフが通うと聞いている。わくわく期待しながら、いただきます!

 穏やかな笑顔をたたえ、やわらかい物腰のオーナーシェフ、ピエトロさんは、描いていたアクの強そうなイタリアンシェフの印象とはかけ離れていて、店に足を踏み入れた時のように、ホッと気持ちが和んだ。そんな彼に頼んで、お勧めの料理を用意してもらうことに。

 まずは、前菜のツナのカルパッチョ。ツナをひと切れ口に入れると、かかっていたオレンジとレモンのゼスト(皮をすりおろしたもの)と塩とオリーブオイルの計算しつくされた絶妙なバランスに感動!オレンジとレモンのほろ苦さがツナの新鮮さを引き立てていて、この味は初体験。

 カルパッチョの余韻に浸っていると、タコのサラダが登場。セロリとイタリアンパセリにマリネされたこのサラダ。パセリの緑が白いお皿の中で引き立ち、見た目にも食欲をそそられる。やわらかいタコ、少し歯ごたえの残るセロリとパセリ、程良い塩加減に非の付けどころのないおいしさだ。

 連日の猛暑続きで食欲がなかったのもすっかり忘れ、3品目のエビとズッキーニのリングイネが運ばれてくる頃には、次の料理をワクワク待っている自分に驚いた。
 毎朝ピエトロさんが作っている新鮮な手打ちパスタは、ぜひ、ここで味わって欲しい一品だ。細麺なのに歯ごたえがあり、乾麺とは別の味わい。エビミソがしっかり絡まっていて、シーフード好きにはたまらない。

 ひと息入れて、ピエトロ氏に話を聞くと、両親が南イタリア出身ということもあり、店の料理は地中海に近いシシリアの家庭料理が中心だと言う。彼は、ピザ職人としては12年のキャリアを持つ。農家を経営する家族の下で育ったこともあり、「常に『食』が身近な存在だった」と話す。また子供の頃から新鮮な食材に恵まれてきたことが、食材へのこだわりに繋がっていると言えるだろう。

 ちなみに店で使用しているオリーブオイルは一番搾りで、南イタリアからの輸入品。サイドメニューのバゲッドに、ペッパー風味の少しピリッとしたオリーブオイルを付けて食べるとワインも進む。

 さて、試食に戻り、次は手作りのラビオリ。中のカニとトマトソースの酸味が口の中で絡み合う…。  ここまでで、お腹も気持ちも大満足だが、専用のオーブンで焼くピザが登場!
 3種類のきのこのピザは、きのこの香りとたっぷりチーズが薄焼き生地とあいまって、後を引くおいしさ。豚のソーセージのピザは、フェンネル風味のソーセージに程好いクセがあり、ピリッと全体にチリが効いている。

 そして、締めのパンナコッタは、レモン風味のあっさりとした甘み。なめらかな口当たりで幸福感が広がる。「料理にはいつも完璧を求めている」と語るピエトロさんの真摯な気持ちが、全てのメニューに感じられた。季節ごとに旬の食材を使ったお料理を食べられるこのお店。季節が変わる前にもう一度足を運びたい。  

ごちそうさまでした!