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ントキルダのルナパークを越え、ビーチを左手にパームツリーの並木遊歩道を歩いていると、右手に筆文字で「居酒屋」という行灯が目に飛び込んできた。
ビーチ通りと居酒屋の看板にミスマッチな感覚を覚えながらも、足を踏み入れるとそこはまさに日本の居酒屋。焼き鳥の香りにお腹の虫が鳴き出したところで、いただきます!
日本食レストランが年々増え続けているメルボルンは、オージーの日本食通も少なくないはず。そんな中、あえて戦いに挑むかように今年の3月にオープンしたIchi Ni Izakaya。
店に入っての第一印象は「おしゃれ」。大正ロマンを思わせるインテリアや日本を知り尽くしたメニューに、てっきりオーナーは日本人とばかり思っていたら、実はオージーだったのにびっくり。数あるレストランの中で、日本食、それも居酒屋スタイルのレストランをオープンしたのは、オーナーが休暇で北海道に行ったのがきっかけ。初めて入った居酒屋に一目惚れをしてしまったのだとか。お酒を飲みながら料理を楽しむ、この日本独特の居酒屋をなんとかメルボルンで作り上げたいという夢が、ここセントキルダで実現した。
前置きはさておき、豊富なメニューの中から、今回はお勧め料理をいくつかご紹介したい。
まずはお酒のつまみにぴったりなスパイシー・アボガド豆腐をいただいた。コチジャンのきいたアボガド豆腐を海苔に巻いて食べる。今回いただいたマンゴ酒との相性も良く、ついついお酒が進んでしまう。
次に人気メニューのエビマヨ。ぷりっとした歯ごたえのエビに、マスタードの効いたマヨネーズがとっても美味だ。スタッフにも人気の一品なんだそう。
そしてぜひお勧めしたいのが、焼き鳥だ。カウンター席に囲まれたオープンキッチンで、シェフが焼いてくれるできたての焼き鳥は、絶品! グリルは日本から仕入れたものを使用。今回は、鶏、手羽先、つくね、しいたけ、コーンの焼き鳥セットを照焼きたれでいただいたが、もちろん単品でも注文ができる。どれもジューシーで後を引く。照焼きたれと塩の2種類から選べるのも嬉しい。
ヘッドシェフのやすひろさんが生み出した、数々のメニューの中でも、ぜひ食べて欲しいと勧められた、豚バラ味噌つけ焼きをいただいたが、甘味噌にしっかりと漬け込まれた豚バラは、酒好きにはたまらない一品!
そして軽くお腹が膨れてきたところで、寿司と刺身の盛り合わせをいただく。美しく握られた寿司や新鮮な刺身に思わず感動。シェフのこだわりが感じられた一品だった。希望の場合はテイクアウトもできるのが心憎い。
最後の〆にはやっぱりデザート。ずんだ、チーズケーキ、バルサミコ酢、パンプキンとユニークなアイスの種類に悩んでいると、店員さんに全種類を試せるテイスティングセットを勧められた。気になるバルサミコ酢アイスだが、意外とクセになる味でおいしかった。またメニューにはない、日替わりデザートのレア抹茶チーズケーキなども用意されているのも要チェックだ。
さて気になるお値段は、$6前後のおつまみから一品が$15〜30程度と少し高めだが、きめ細かいサービスや雰囲気、そして上質の料理とお酒を堪能するには納得の価格と言えるだろう。
100〜150席もある広々とした店内も、週末は満席になるため、特に4人以上のグループは、事前に予約を入れることをお勧めしたい。
セントキルダという立地を十分に生かしたこのお店は、夏場にはビアガーデンならぬ屋外スペースがあり、ビーチを眺めながら焼き鳥をつまみにビールを飲むなんてのも最高だろう。
ごちそうさまでした!