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本に帰る楽しみのひとつは、なんと言っても友達と飲みに行くこと。「飲みに行く」という気分は、居酒屋や焼鳥屋に行って、飲んでしゃべって、帰りに服がちょっと煙臭くなったりするのも懐かしい感じ。メルボルンの日本食レストランでは、いくらオントレーを並べても、どうしても「食事」になってしまう。そんな日本人や、日本通のオージーの気持ちが通じたのか、近頃、ちょっとした居酒屋ブームが展開中のメルボルン。そんな中でも、このShogunは、カウンター越しに炭火焼きの焼鳥が食べられると聞いて、期待も高まる、いただきます!
店内に入るとすぐ左手の長いカウンター席が目に入る。手前側が焼鳥カウンターになっていて、奥の半分が寿司カウンター。まだ早い時間なのに、オージーの一人客がカウンター席に座って、焼鳥で一杯やっている。きっと日本帰りなんだろう、慣れた感じだ。なんか、羨ましいぞ。
席に着くと、隣はアジア系学生グループで、不慣れな手つきで枝豆を食べながら、ビールを飲んでいる。飲むための舞台演出はすでに万全。取材じゃなければ、こっちもビールから始めるんだけど…。ビールはアサヒのタップを含め、日本のビールが6種類、もちろん他のビールもあるし、ワイン、酒、焼酎、泡盛まで揃っている。この記事が出る頃には、メルボルンで最初のアサヒの黒生もタップで登場しているはずだとか。
笑顔の日本人ウエイトレスが最初に運んでくれたのは、憧れの、焼鳥の盛り合わせ。5本セットのショウグン・サンプラーとチキン・サンプラーが並ぶ。どれも炭火の香ばしさが沁みていて、日本で食べた、本物の焼鳥の味。ねぎまとか、ばら肉巻きとか、名前を聞いただけでも嬉しくなるし、メルボルンで砂肝が食べられるとは思わなかった。つくねは柔らかいし、手羽は歯応えがあって、文句なし。メニューを見ながら単品で、しいたけ、ししゃも、スペアリブなどと追加して、最後に焼きおにぎりで締めるなんて、いいなあ。
もちろん、他にもお薦めはたくさんある。続いての登場は、刺身寿司盛り合わせ。この刺身の切り方が、また、居酒屋風の厚みがあって、飲む気分を盛り上げること間違いなし。オリジナルの寿司ロールも食べ応えがある。
キッチンからのメニューも豊富で、餃子、豚しゃぶサラダ、豚角煮、アサリ蒸し、コロッケ、天ぷら、唐揚げ、おでん、お茶漬けなどの居酒屋定番メニューに加え、豚キムチ、スパイシーチキン炒めなどの韓国居酒屋メニューも並ぶ。そんな中から、この店でしか味わえないものを選ぶことにした。まず、気になったのがキムチチャーハン、そして懐かしいブリ大根。シェフのお薦めは、スパイシーチキン炒めと海老チリ。居酒屋ならではの、豪華なラインナップ。
ブリ大根は、大根のダシの味が沁み込んでいて、ブリのコクが相まって、ホッとする家庭の味。キムチチャーハンには、目玉焼きがのっていて、辛めのキムチ味に混ぜて食べれば、素朴に嬉しい満足感。スパイシーチキン炒めは、あなどれない辛さが後を引くおいしさで、辛いもの好きにはお薦め。海老チリは、トマト風味の甘みと大ぶりなエビの甘さがマッチするやさしい味。ついに我慢の限界を越え、ビールを注文する頃には、店内も満員になり、飲み会気分がすっかり盛り上がった。そう、この店の最大の問題は、すでにオージーやアジア系学生の間で人気が高まっていること。特に週末は満席で入れない可能性が高くなるので、早い時間に行ったほうがいい。
ランチにも、照り焼き丼、かつカレー丼、キムチチャーハンなどのご飯もの、寿司や刺身、うどんと寿司ロールのセット、とんかつ定食など多彩なメニューが並んでいるので、仕事の合間にも楽しめることだろう。
ごちそうさまでした!