市
内Elizabeth St.を背にLonsdale St.を歩いていくと、右手頭上にShabuというお店の看板が見えた。お店は道路に面しておらず、奥に進んだ所にあった。黒色で統一された店内は落ちついた、それでいてカジュアルな雰囲気。そこでふと違和感を覚えたのが、カウンター式のテーブル中央の回転寿し?! と思われるもの。ベルトの上をお皿が流れているではないか。これまでのしゃぶしゃぶのイメージを度外視したこのお店、期待を胸に膨らませながら、いただきます!
昨年10月中旬にオープンしたこのお店について、中国人のオーナー、アダムさんは「一人でも気軽に食べに来られることをコンセプトにしている」と話してくれた。数え切れぬ程しゃぶしゃぶ店を食べ歩き、独自のしゃぶしゃぶ店作りを研究したそうだ。30席程の席のほとんどはカウンターになっており、各席のテーブルはそれぞれに電気プレートが設置されている。一人用の鍋が用意されているので、個人の嗜好に合わせたしゃぶしゃぶが食べられるという訳だ。ここで疑問が湧いた。しゃぶしゃぶってたれが違うだけなのでは? この疑問は、実際食べてから解決した。 まず、このお店のしゃぶしゃぶは、醤油ベース、味噌ベース、そして鶏ベースと3種類の出汁スープがあり、複数で食べに来ても、それぞれが個人の好みのスープを選ぶことができる。そして、気になる回転寿しのようにベルトの上で移動しているもの、これがしゃぶしゃぶの食材だったのには、目からウロコだった。更に驚いたのは、牛肉だけではなく、鶏肉、野菜、麺、豆腐、魚介類…と多種類の新鮮で豊富な食材。これは鍋料理としゃぶしゃぶのフュージョンとでも言おうか。
店内に足を運んで以来、数々のサプライズにほうけていると、アダムさんが、まずは醤油ベースのスープの入った鍋を運んで来てくれ、お好みの食材を鍋に入れるよう勧めてくれた。目の前を通り過ぎる食材の乗ったお皿を取り、遠慮なく次から次へと鍋に入れていく。この選ぶ楽しさは、子供も楽しめるだろう。ちなみに、グループやファミリーに対応した4人席のテーブルもあるので、子供連れでもOK。ただ週末の夜は直ぐ満席になるので、テーブル席は事前の予約が必要だ。
これぞ食べ放題の醍醐味、自分の好きなものを好きなだけ食べられる幸せ。1人分たった$24.90で、この量は、非常にお得感がある。
食材に火が通る前に、出汁スープを一口飲んでみた。これはおいしい! このままスープだけでも飲みきってしまいたいと思う程、あっさりとした中に深みがあり、それでいて食材の邪魔にならない味付け。そして、いよいよお肉をいただく。ここで秘伝のたれと言われる3種類のたれが出てくる。ぽんずだれ(メニューには醤油と書かれている)、ごまだれ、そしてスキソースという、少しスパイシーなたれのいずれかにつけて食べる。記者は、まず、ぽんずだれでいただいた。柔らかい肉とぽんずが口の中で広がる。
続けて味噌ベースと鶏ベースのスープでも試食してみたが、それぞれが独特の味わいで、甲乙付け難い。
お腹がふくれて来た頃にお勧めしたいのが、麺。いろいろな食材から出た出汁で、更にコクの出たスープで食べる麺は、最後まで満足感を味わえる。
ドリンクメニューもオリジナルのモクテルやワイン等、豊富に取り揃えているのが嬉しい。
$8.50のランチでは、4種類の麺類、好みのスープと肉を選べるドリンク付きの鍋メニューやギョウザ、鶏の唐揚げ等の単品料理がある。
気の合う仲間と鍋を囲んで楽しむも良し、一人で存分に鍋を堪能するも良し、いずれにせよ至福の時間になること間違いなし。
ごちそうさまでした!