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もそもtriceangleというネーミングからして、トライアングル(三角形)とライスを一緒にして、おにぎりを意味しているらしいが、このひねったネーミングに個性がよく出ている。アイディアに満ちたショーケースやメニューを見るだけでも楽しくなるカフェだ。なにしろ、奥村シェフ本人が「おもしろくてしょうがない顔」で、メニューを説明してくれるので、何を食べたらいいのかわからなくなるほどだし、奥さんも「おいしくて楽しい笑顔」で助けてくれる。学生にもやさしい値段で、おいしいオドロキが山盛りで、好奇心と食欲を同時に満たしてくれる食のワンダーランドだ。今回はその中から、ランチの定番メニューと土曜日限定ディナーの両方で、いただきます!
このカフェ、ちょっと場所がわかりずらい。Glenferrie駅を出て直ぐ、Swinburne大学のキャンパス内を目指して行った方がいい。あれ、こんな所に? と思う場所にある。しかし、諦めてしまうのは絶対もったいないので、がんばって見付けて欲しい。その関門さえ抜けてしまえば、キャンパスの開放感の中で、くつろいだひとときが約束される。
まず店名にもなっているおにぎりは、常時11-12種類が用意されていて、おにぎり2個とスープのランチパックもある。ここのおにぎりは、カラフルだ。通常の海苔ではなく、オリジナルな皮(?)に包まれている。一番人気はピンクのしいたけたまご、ミドリのシャケとオレンジのイナリ味も良い勝負。そんな話を聞いているだけで楽しく迷える。
そしてバーガーコーナーには、日本でしか見たことのない焼きそばパンもある。今回は新作のミソカツバーガーに挑戦。カツは柔らかく、ソースの沁み具合が絶妙で、名古屋出身の友達は泣くかもしれない仕上がりだ。
しかし今回のマラソン試食では、止まっていられない。次はオーナー自慢のオムライス。仕込みに何時間も費やした本格デミグラソースのオムライスは、カフェには不似合いで、キャンパスのベンチにこっそりワインを持ち込み、フレンチ気分を盛り上げて食べてあげたい味だ。日替わりスープもあるが、これも本格仕込みの幸せ味。
ここでひと休み。カフェと言えば、コーヒー。カフェラテがおいしいのはもちろんだが、日本茶も揃っているし、オリジナルもある。昨今、グリーンティーものには驚かないが、ほうじ茶ラテにはオドロキで、全然想像がつかないので飲んでみた。黒砂糖を使って、まろやかな甘みを出してはいるが、味はまさしく、ほうじ茶。この味の為に、また来ても良いぐらいの完成度は、さすが。飲み物が出れば、やはりデザート。ケーキ類は季節や気分で変わるらしいが、ベルギー産のチョコレートをはじめとした本気の材料で作っているのに値段は嬉しいカフェ価格で5ドル前後。女性なら、これを逃す手はないでしょう。人気なのはグリーンティーテラミス、そしてチーズケーキにタルト。
最後に土曜日限定ディナーのご紹介。これは毎月メニューが変わるのだが、奥村シェフの本格フレンチの腕前が十二分に味わえる。オリジナリティーに溢れたオントレーから始まり、メインの肉も魚も素晴らしく、しかも大盛り。通常のレストランなら、メインだけで、この値段を払っても納得しちゃうほどの大サービス。デザートまで生き残るのが大変とみた。頭の中ではカレンダーが思い浮かび、誰かの誕生会の口実探しが始まっていた…。
というわけで、様々な人々の様々な時間帯の需要に応え、笑顔とオドロキを添えてくれるトライスアングルの食空間は、何より体験するのが一番。その日のあなたの気分を満たしてくれる味わいが待っていること間違いなし。
ごちそうさまでした!