PCサバイバル塾
今月からパソコン本体購入時のチェックポイントをパーツ別に見ていきます。今回はメモリについて。
PC製品別選び方ガイド(2):メモリ

メモリはRAM(Random Access Memory)とも呼ばれ、パソコン選びで最も重要な要素です。私がいつもお客様にアドバイスしているのは、「どんなに値段が気になっても、メモリだけはケチらない」ということです。

メモリが重要なわけ

コンピュータは全ての計算をCPUで実行します。しかしCPUには、記憶する機能がほとんどありません。計算の途中経過や、画像編集ソフトで開いた写真など、覚えておかなければならないものは全て、メモリに記憶してあるのです。

様々なソフトを同時に動かしたり、画像編集ソフトでたくさんの写真を同時に開いたりすると、やがてメモリが不足します。すると、プログラム間でメモリの奪い合いが始まります。しかし、奪ったメモリを勝手に使われたら、奪われたプログラムは途中経過がわからなくなり、再開不可能になってしまいます。

そこで、奪われる前にメモリの内容をハードディスクにコピーし、必要になったら、またハードディスクからメモリにコピーして戻すという処理が生じます。これをスワッピングと呼びますが、ハードディスクのデータアクセス速度は、メモリに比べて格段に遅いため、スワッピングが起きると、システム全体のスピードが劇的に遅くなってしまいます。

そこで、メモリをできるだけたくさん用意すれば、このスワッピングの頻度が下がるわけです。体感速度に最も寄与しているのは、このメモリの量なのです。

メモリはどれだけ要るか?

上記の理由から、メモリは多ければ多いほど良いことになります。確かにそうなのですが、実は上限があります。現在PCの主流、32ビットマシンでは、認識できるメモリは約3.2GBであり、これ以上いくらメモリを積んでも何の意味もありません。

したがって3GBというのが実質的な上限です。4GB搭載のマシンをときどき見かけます。確かに3GBより良いですが、その違いは、ほんの0.2GB程度であることを覚えておいてください。

現実的には、Windows XPであれば1GBで十分、2GBなら理想的です。Vistaの場合、2GB がお奨めで、3GBあれば理想的です。