はじめての習いごと
ジャズギター教室

ジャズギター教室

“ジャズ”というと、大人で、洋酒で、難しくて・・・という今一つ敷居の高いイメージがあったが、メルボルンで暮らすようになってからは、ジャズ関連のイベントをよく見かけるためか、ぐっと身近に感じるようになった。とはいえ演奏するとなると、やっぱり…と思っていたところに、シンプルにジャズを学べるギター教室を見つけた。 

廣瀬先生
廣瀬 雄大 先生

3歳でピアノ、7歳でフルートを始める。その後、中学生でロックギターを始め、2年前にジプシージャズと出合う。メルボルンのジャズギターリスト、Felix Thiangに師事し、昨年ジャズバンドのFurdjangoを結成。ウェディングやバー、レストランを中心に音楽活動をしながら、大学ではChemical EngineeringとCommerceを勉強中。

ジャズギター教室
場所:Glen Iris
日時:平日午後5時以降、週1回30分(その他の時間帯は応相談)
費用(1回):個人$20 グループ(3人以上)一人$15
問い合わせ:
Mobile:0433 831 620
Email:info@yutahirose.com Web:www.yutahirose.com
※レッスン内ではギターが借りられます。
※結婚式、パーティー等のプライベートファンクションでのバンド演奏も受付中。
聞き覚えのあるメロディー
教室として開放しているGlen Irisの自宅の玄関前に立つと、ギターの心地良い音色が耳元に入ってきた。
今日が2度目のレッスンという、スコットランド人のマイクさんと、まずは前回の復習で、譜面台に開かれた“Autumn Leaves”の曲。マイクさんがコードを押さえ、先生がメロディーラインを弾いていく。聞き覚えのあるメロディー。あー、“枯葉”だ。ギター初心者の私は取りあえず見学させてもらい、マイクさんはTop 4 Voicingなる練習を始めるが、先生がコードを書き込みながら、実に丁寧に指導していくのがとても印象的。マイクさん自身も「(技術だけでなく)いろんな知識が得られる」と、本当に満足そうだ。

ジャズは難しくない
「初心者の方には、まず最初に“なぜギターを弾きたいのか”を聞きます」。理由は何でも構わない。「大切なのはそのパッションをいつまでも忘れないこと」と話す先生自身、“自分の人生にとって必要不可欠”という音楽へのパッションを、いろんな人とシェアしたいというのが本教室開講の理由の一つでもあるそうだ。

難しい解説、理論は一切なし。ホワイトボードに描かれたギターの絵を見ながら、パーツの名前を覚えた後は、ピックの持ち方、チューニングの仕方といった基本的なことを教えてもらう。
そしていよいよ弾いてみる。フレッドボードに緑色の丸いシールが貼られたド・シ・ラの弦を指で押さえ、ピックで爪弾く。昔、父が弾いていたアコースティックギターよりも、昔、兄が弾いていたエレキギターよりも、甘美で深い音色に聞こえるのは気のせいだろうか?

次に先生のカウントと一緒に、4拍ずつ爪弾く。「ちょっと力が入りすぎみたいですね」。初めてのギターで抜ける気配のない肩の力を知ってか知らずか、先生が隣りでメロディーラインを弾き始める。
「うわぁ、これってまさしくジャズ!」。自分のギターが出している音が、ジャズになっている感動と不思議。“ジャズ=難しい”という考えが、一気に吹き飛んだ瞬間だ。

オリジナルの教材で
「演奏中はメンバーと会話している感じです。自分らしさが表現できるので楽しいです」と話す先生のギターとの出合いは中学生の頃。いつの時代でも世界中の男子中学生がそうであるように、フォークやロックに熱中したそうだ。やがて大学生になってからYou-Tubeでビーボップジャズに魅せられ、早速教本用にDVDを買ったものの、間違えてジプシージャズを選んでしまったことから、すっかりジプシージャズに傾倒してしまったという。
  「自分自身がジャズを習っているうちに、一般的に難しいと思われているジャズが、とってもシンプルになることに気づいたんです。そのことをいろんな人に教えたくて」というのが、本教室開講のもう一つの理由だ。

そこで基礎の「Part1:初級」から「Part5:上級」までを、単純化させながらも系統立って独自にまとめものを、本教室でオリジナル教材として使っている。
「この教室はまだ始めたばかりですが、生徒が上手になっていくのを見るのは嬉しいでしょうね」。
将来的には、レベルを問わず、生徒がその気ならば、どんどんステージに上げて観客の前で演奏させ、実践を積ませていきたいという先生。パブリックでの演奏がどれほど効果的な上達法であるかは、ステージで演奏してきた現役ジャズギターリストであるからこその実感といえるだろう。