謹賀新年初春バンザイ新春書初
と言っても、この原稿を書いているのは、まだ12月なんだけど、近頃、天気が初夏っぽくて良い感じ。晴れていても風が涼しくて、カフェテラスなんかが楽しい。時々、雨も降るので街の緑もちょっと元気。ね、いつも暑いか寒いかじゃなくて、メルボルンにも気持ち良い季節があるってことを書いとかなきゃ、忘れちゃうからね。去年は冬が長くて変だったし、夏も変則的で遅れて来たから、今年の夏も同じかな。せっかくの夏休みなら、水辺で暑さを楽しみたいのに、子供達は、ちょっと残念かな。まあ、そんな時は、伝言の福笑いでも楽しんでね。
一年の計は元旦にありというわけで、今年の計画や目標について考える機会を持つのも良いことだと思う。別に自慢できる生活をしてるわけじゃないあたしには、大したことは言えないんだけど。でも、世の中全般に、コンピューターやアイポッドなんかに溺れている人が多いのが気になってる。このコンピューター系中毒って、本人に自覚症状がないみたいなんだけど、多分、あたしが機械系エンターテーメントに気を惹かれないせいで、余計感じるのかもしれないけど、ちょっとSFチック。最初は無邪気にネットを検索したり、好きな曲をダウンロードしたりしてるんだけど、その内、なんでもメールで済ますようになって、どんどん自分の世界で完結しちゃって、頭の中が孤立化しちゃうみたい。アイポッドも良いかもしれないけど、何もしないで散歩に行けば、街の声が拾える。鳥の声も風の音も入って来る。通りすがりの人とあいさつしたりもできる。時々、変な人に会ってちょっと嫌な気分になることだってあるけど、それも現実なんだから、ちょっとムカついたりすることも含めて楽しめばいいのに。そうやって、外の世界とランダムに出会うことで、無意識に頭がリフレッシュされて行くんだから。アイポッドをしていると、世界がトンネルみたいになって、リアリティーが感じられなくて、なんか悲しい。
まあ、電車やトラムがすぐに来なかったりして、暇な時間をどう潰すかっていう問題もあるけどね。というわけで、お正月特別付録として、最近のあたしの暇つぶしエクササイズを紹介しちゃいましょ。どこでもできて、道具もいらない、そして意外に役立つエクササイズだよん。
最初は駅のホームやトラムストップの足元によくある正方形のペイブメントを目印にするとやりやすい。周囲の人とぶつからないような場所を選んで、その一つの枠の中に立つ。そして次の瞬間、世界中の全ての地面が突然消滅したと想像する。もちろん、自分の立っている正方形の地面を除いて。それでもちゃんと立っていられるかと考える。傾いたら果てしなく落ちていってしまうって。リアルに想像すると体が反応して、背筋が自然に伸びてバランスを取ろうとするのがわかる。街の喧騒が遠くなり、頭もスッキリする。多分、続けるとお腹も引っ込むと思う…。くだらないと思う前にぜひ一度、試してほしいんだ。コンピューターの声を聞くより、自分の体と出会う方が楽しいし、大切なんだから。
やってみて楽しかった人には応用編。といっても場所が変わるだけ。エレベーターの中でやれば、ビルの中の空間に浮かぶエレベーターが想像できて、ちょいコワで楽しい。電車の座席や、オフィスのイスで試せば、そこはジェットコースターか宇宙船。足を前後に出せば、サーフィンやスノボもできる。ラインを想像して綱渡りというのもアリかも。そこまで考えたら、子供の頃、いつもそうやって遊んでたことを思い出した。たまには一人で童心に帰るのもいいじゃん。誰にも言わなくていいんだから。
もしかしてNAMの人、ちょっとヘンになったかもと思う人もいるのかな。でもね、人ってみんな、どっかちょっとヘンなもんじゃないかな。この前、知人のジャズを聴きに行ったら、観客の中に明らかにヘンな人がいて、1秒もじっとしていられなくて、最初は気に障ったんだけど、席が近くてどうしても視覚に入るから観察してたら、おもしろかった。だって、その人は明らかに落ち着きのなさが普通じゃないんだけど、他のみんなだって似たようなものだなってわかったんだ。もちろんあたしも含めて。だから、安心して自分でいてみようかなって。メルボルンではいろんな人がいすぎて、どうがんばっても目立てないから大丈夫。さあ、今年も元気な笑顔で楽しみましょ!