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このコーナーで紹介する「認知療法」とは、”心の問題”を治療する新しい方法です。出来事や経験に対する思考プロセス、知識、ものの見方を変えることで、不快な感情や行動かを修正することを目的としています。
心配性を解決

今回から何回かに渡って「心配」をテーマに、今まで説明してきた方法の応用や新しい解決方法等を紹介していきます。

「心配する」、誰もが経験することですが、「不安障害」と言われる方は、長期に渡って、「心配」という問題に悩まされていることでしょう。認知モデルでは、過度に心配する人は、物事の結果を過大にマイナス予測したり、出来事が現実的に起こる確率を無視してしまったり、よくない出来事に対処する自分の能力を過小評価したり、完璧を強く求めて、あいまいであることに耐えられない、という面を持っていると考えられます。

心配することで一時的には楽になりますが、逆に、心配を強化(より強く)してしまっている部分があります。
心配する人は、心配することで、よくない出来事が起こってもいいように準備をしている、自分を守っていると信じています。しかし、心配事に不安や恐怖を感じていたり、心配で疲れて、何とか解決をしたいとも考えています。

過度に心配したり、長い期間に渡って心配して、日々の中で心配性かな、と思っている方は、下記のホームワークをしてみてください。


ホームワーク
以前、説明した認知再構成法のやり方で、どのような「心配」をしているかを知ることから始めましょう。
学生であれば「留年したらどうしょう」、周囲の人との関係で「つまらない人だと思われていないだろうか」等、3つのコラムを使って、心配事を書き出す作業をします。
「状況」とは、いつ、誰が、何をというように、その時の客観的な事実を書きます。「感情・気分」とは、不安、心配、恐怖、落ち込み等、文章にはせず、単語で表現します。「心配していた内容」とは、頭の中で考えていたことやイメージしていた内容を、具体的にそのままの言葉で書き出すようにしてください。

日付
状況
感情・気分
心配していた内容
10月6日
テストの前日に、家で勉強をしている時
心配
不安
・単位が取れなくて、留年したらどうしょう。
・全然、頭に入ってこない。
千田恵吾先生
東京女子医科大学精神神経科、汐田ヘルスクリニック・精神科での研修を経て、現在横浜心理相談センター所長。心理臨床歴21年。