ポジティブにいこう
このコーナーで紹介する「認知療法」とは、”心の問題”を治療する新しい方法です。出来事や経験に対する思考プロセス、知識、ものの見方を変えることで、不快な感情や行動かを修正することを目的としています。
コミュニケーション方法

「お願いを建設的に伝える」方法を紹介します。

何かを頼んだり、やってほしくない行動を止める時に、威圧的ではなく、好感の持てる方法で頼めば、対人関係上とても有益です。
一つ屋根の下で暮らしている夫婦でも一人一人違うのですから、お互いを悩ます行動を取ることがあるのは当たり前、職場やクラスの人間関係上でもよくあることです。そこで、お互いが望んでいることや必要だと思っていることを建設的に伝えることが重要になってきます。

建設的でない場合には、小言やつっけんどんな言い方、強い口調での要求、言った本人が罪悪感を持ってしまうようなことがよくあります。
例えば、夫婦では「お風呂を洗っといてよね」、「暇なんだからごみ捨ててきてよ」。職場やクラスでは、「これ明日中にやっとけ」、「いつまでかかってんだ、何をやらせても遅いな」。こういった表現が繰り返されていると、どうしてもストレスや緊張感が高まってしまいます。

このような時にも言い方を変えれば、強制的な表現を避けることができます。夫婦では「ごみを捨ててきてくれると洗い物や洗濯をするのに余裕ができて、とってもありがたいんだけど」。職場やクラスでは「どこまで進んでいる? わからないことがあればいつでも聞いてくれよ。なるべく早く仕上げてもらえると、助かるから」。このように自分の気持ちを盛り込み表現を変えることで、お互いがストレスなく物事を頼むことができます。

チェックポイント
●物事を頼む時には、相手を見ながらはっきりとした言葉で、友好的な口調で話す。
●してほしいことを正確に表現する。
●してほしいことをしてもらった時の気持ちを付け加えて話す。

ホームワーク
チェックポイントをふまえ、建設的な言い方でお願いをしたことを記入しましょう。

曜日
お願いをする人
お願いの内容
お風呂を出る時に掃除しておいてくれるととっても助かるの、お願い。
部下
忙しいところを悪いんだけど、この書類を明日までに整理しておいてもらえると、とても助かるんだ。
千田恵吾先生
東京女子医科大学精神神経科、汐田ヘルスクリニック・精神科での研修を経て、現在横浜心理相談センター所長。心理臨床歴21年。