MELBOURNELOVERS
Charles Ray Sunshine
Musician / Student
人生は思ったより短い。初恋の女性が突然の事故でこの世から去り、今年1月には親友が急逝した。「大事な人の死から、明日死んでも後悔しない人生を毎日生きようと思った」。普段は太陽のような明るい笑顔が印象的な彼の瞳に、時折憂いが灯る【Charles Ray Sunshine】。

2度の大事な人の死から立ち直るきっかけをくれたのは音楽だった。9歳からピアノに没頭し、バイトで貯めたお金でバンド仲間と機材を買い、バンドWaiterのベース兼キーボードとして、Silverchair、Nick Caveのプロデューサーとアルバムを出した。仲間達と数々の音楽祭で演奏して回るうちに、喪失の傷が癒えたという。
 
いつもくちびるに歌を。
いつも心に太陽を。
4年前にジャーナリズムを専攻するため、バンドを脱退した。奨学金を得て大学に入り、1年半アジアでの留学生活を過ごした。30歳で未だ学生という自分と、同年代の働く友人達とのギャップに焦り、また研究テーマの重圧に耐えられなくなることがあるという。そんな時、ピアノに向かうと心が落ち着く。音楽の道を一度は断念したが、親友の死を目の当たりにした時、再び音楽と共に生きたいと痛感した。現在は、メルボルンでPPCRecordsのアーティストとして、E-Wah LadyやJacqui Dwyerらと演奏している。

メルボルンでの生活が安定した、そんな折、再び研究のためアジアに移住することが決まった。海外で1から生活基盤を作ることは大変だが、何があっても太陽のような笑顔で夢を追いかけるに違いない。より強い光を手に入れた彼に、再びこの街で会える日が楽しみだ。1つの夢のため、もう一方を諦めるのではなく、どちらも貪欲に欲す。私達も生きてさえいれば、諦めた夢を追いかけることはいつだって可能なのだ。人生は短い。だからこそ、後悔のないよう、人はもがきながらも前進する、その命が燃え尽きる日まで。