何歳になっても、子供は親の言うことを聞きませんよね。きっと、同じ悩みを持っている方が多いのではないかと思います。小学校高学年ともなると、余計に難しくなってきます。
子供が小さい頃から、嫌がらずに親の言うことを聞けるように練習しておかないと、大きくなってから修正するのは、なかなか難しいですね。特に親が、口先だけで「勉強しなさい」などと、自分の思い通りに子供を動かそうとしても、言うことを聞くわけがありません。これは、小さい時からの親子の信頼関係が、少なからず影響しているのではないかと思います。
私が、幼稚園で1年目に担任したクラスで研究保育があり、他のクラスの先生方が見に来られました。子供達は笑顔で私の問いかけに反応し、指示にもよく従ってくれました。私は、このクラスがかわいくて仕方ありませんでした。「みんなが大好き。本当にかわいいね」と毎日1人1人に言っていました。研究保育を見た園長先生は、「このクラスは、先生が1年目で未熟なのにもかかわらず、子供達はよく先生の言うことを聞いています。それは、先生が大好きだから。先生についていきたいのですね」と言ってくださったことを今でも覚えています。
そのクラスの中にも、自我を通したくてクラスを乱してしまう子や、お友達に乱暴をする子もいました。そのたびに一緒に話をしました。その子の心に寄り添って、今どうしてそんなことをしてしまうのか。ただ、「やめなさい」、「悪いことしちゃだめ!」と叱るだけでなく、なぜしてはいけないのか、本当にその子のことを大事に思っているのだということをわかってもらえるまで、何度も話し合うことがありました。
親の気持ちを子供にわかってもらうには、時間がかかることもあります。でも、人間を育てるのはそれだけ時間をかけて、心を砕かなくてはいけない大変なことだと思います。先日、某テレビ番組で「子供は自分の魂を込めて育てるもの。最近の親御さんは魂を込めていないから、自分の子供を信じることができない」と言う人がいて、はっとしました。子育てとは、それだけ真剣に一所懸命していくものなのです。
時間がかかっても、子供と真剣に向かい合っていってください。