メルボルンを撮ろう
ヨーロッパの風情漂うメルボルンは、自然が彩るこれからの季節、ますます美しくなっていきます。そんな絵になるひとこまを写真に残せたら素敵だと思いませんか? 専用機材も高額カメラも不要。手持ちのデジタルカメラで、手軽にしかも魅力的に撮影できる方法をプロの写真家にアドバイスしてもらいながら、自分だけの写真を撮りに出掛けましょう。
自然 忙しい市街を撮り終えたら、トラムに少し乗るだけで身近な自然が待つ海辺や公園へ。
木・公園
特に自然を撮る場合は太陽の位置を確認してください。逆光と順光では葉の色がまったく違ってしまいます。また、漠然とした景色の場合は目立つものや色のあるものを、「海」の項の要領で入れます。
木・公園
人物
2つの写真を比べてみると、左は何となく漫然とした感じがします。右は意識して寄り添ってもらい、目線よりやや上から撮ることによって親近感が伝わり、立体的で明るい印象になります。
人物
海
画面を横に3分割し、下3分の2に砂浜、残りの上3分の1に海、またはその逆の割合で配するとバランスが取れます。桟橋や灯台などがある時は、画面横の端から3分の1くらいの位置に入れるとめりはりがつきます。
海
近影
朝早いうちの風が吹いていない時間に撮るのがベストです。日中、太陽の光が強い時には少しでも影を作ってあげます。三脚を使い、距離を取ってズームで。
近影
撮ってもらう時のTIPS
どんな服が良い?
できれば同じ系統の色の服(派手な色やボーダー柄は避けた方が無難)を着て、複数の時は、なるべく近寄ると無駄な空間がなくなり、すっきりまとまった感じの仕上がりになります(スタジオなどで撮るような“残す”写真では、ロゴやメッセージの入った服は避けます)。
カメラ位置
女性の場合は少し上から撮ってもらうと、目が大きく見開きあごのラインもくっきりするのでキレイに見えます。全身を撮る時は、自分の腰の位置辺りから撮ってもらうと脚が長く見えます。
姿 勢
男女共に太めの人は、カメラに対して少し横向き加減にすれば細めに見えます。反対に華奢な人は真正面から撮ってもらうと、多少は体格が良く見えるでしょう。
簡単・便利 だからこそ プロからのアドバイス
●フィルム代を気にせず気軽に何枚でも撮れるのが、デジカメの良いところ。それだけに何も考えずに見たままを無闇に撮ってしまいがちです。フィルムカメラと同様、どんなふうに撮れるのかをしっかり考えながら撮るのが、上手な写真の撮り方の秘訣です。

●頭の片隅にでも「Photoshopで修正すればいいや」という考えがあると良い写真は撮れません。上手な写真はカメラで撮ること。下手な写真はどんなに優秀なソフトを使っても下手なままであることを忘れずに。
街 古い建物、高層ビル、裏道に大通り。ぶらりと歩いているだけで、写真に撮りたい場所がいっぱい。
建物外部
横に広がりのある建物は、真正面からではなく、横にずれて角度をつけると幅広く見えますが、街中では電線や電柱が入り込んでしまわないように注意。古い建物には新型の自動車や流行服を着た人をさりげなく入れたり、新旧ビルの対比で年代の違いを表現できます。
建物外部
小道
高い位置から撮ると細部が良く見え、道が長く見えますが、平坦な場所の場合は、(石畳などの)特徴がない限り地面は入れないようにし、少し角度をつけるなどして無駄な空間が少なくなるように工夫します。看板などパターンのあるものを入れると効果的です。
小道
店頭1
窓ガラス越しに撮る時、フラッシュは反射するので避け、また窓ガラスに近いほど写真がゆがむので、画面を確認しながら数歩下がって撮ります。窓ガラス越しに接写する時は、反射防止のため、思い切ってレンズをガラスに付けます。
店頭1
小物
コーヒーカップなど高さのある物は、無闇にカメラを近付けて撮ると、カップの上が大きく下が小さないびつな形になってしまいます。カメラは物から離して、ズームで撮るのが正解です。
小物
建物内部
“高さ”を出すには低い位置から上を見上げるように撮ります。また、どこ(天井、床、壁)に特徴があるかを考えて撮る位置を選びます。同じ位置でも、角度を少し変えるだけで印象は異なります。
建物内部
遠景
例えば、橋の上から街の景色を撮る時は、橋の真中から撮ろうとはせずに端の方に移動します。この時、街のアイコン(ここではユーリカタワー)をひとつ入れると、説得力が出てきます。川なら横、ビル群なら縦と、どちらをメインにするかで写真の縦横を決めます。
遠景
店頭2
市場などの場合は全体を撮ってその雑踏感を出し、それから野菜や果物などの細かい部分を撮りましょう。いろいろな色が並んでいる方が楽しくなります。太陽光が当たっている場所の方が電灯よりも立体感が出ます。
店頭2
デジカメTIPS
カメラの選び方
ポケットカメラに関する限り、大手メーカーの製品ならほとんど違いはないとか。予算やデザインなど、自分の好みで選びましょう。
画素
現在市販されているポケットカメラでは6~8万画素が一般的。6万画素あればJPEGファルで、A4版サイズまできれいにプリントできます。
持ち方
基本的には、両手で軽く持ち脇をしめて。シャッターは指先ではなく指の腹全体で押すようにすると手ぶれが防止できます。
暗いところで
夜など、暗い場所でフラッシュを使わずに撮る時は、シャッター速度が遅くなるので、手や身体全体を固定しましょう。テーブルに腕をのせたり、壁に寄りかかるなどするといいでしょう。
雨の日
雨の日は光の量が少ないのでシャッター速度も遅くなります。三脚を使ってブレを防いでください。水溜りの反射など雨の日ならではの良い写真が撮れますよ。
撮影・取材協力:Yusuke Sato Photography www.photo-by-yusuke.com