香水の起源は一説によると、クレオパトラが使用した「匂い消しの水」にあるとされていますが、16~19世紀のヨーロッパでは、お風呂に入る習慣が一般的ではなかったので、体臭消しの目的から発達したようです。
先月号でお話したように、香水はつける人の体臭と混ざり合って香りが変化します。肌の酸性度・水分量・皮脂量がそれぞれ異なるうえに、皮膚を構成するたんぱく質の違いで、飛ばされる香料と残される香料に個人差が出てくるそうです。そして、日本人は欧米人と比べ体臭が少ないようですが、案外自分の体臭を気にしている人も多いようです。体臭は、汗と密接に関係しています。
汗を出す器官である汗腺は、皮膚表面の汗孔から分泌されるエクリン汗腺と、毛穴から分泌される皮脂腺とは別のアポクリン汗腺の2種類があります。
エクリン汗腺
手のひらや足の裏に最も多く存在しますが、全身に分布し、顔から出る汗もこの汗腺から出ます。99%が水分で無臭ですが、皮膚についた雑菌と結びつくと、ニオイを発生させ、足のニオイ等の原因となります。
アポクリン汗腺
わきの下や乳首・下半身のデリケートゾーン・おへその周り等、特定の部位に分布しています。ここから出る汗も本来は無臭ですが、脂質や鉄分等、多くの物質が含まれている為に、ニオイが発生しやすいのです。また雑菌は汗によって繁殖し、脂肪酸を作り出しニオイを生じます。
体臭を軽減する為に
◆高タンパク・高脂肪の肉類や卵の過剰摂取を控える
◆栄養のバランスの摂れた食事を心掛ける(インスタント食品や偏食を避ける)
◆緑黄色野菜や海藻類等、ミネラルを多く含んだ食品を摂取する
◆わき毛等の処理を定期的に行ない、毎日お風呂に入り清潔を保つ
タンパク質が肝臓内で分解される時に発生する熱エネルギーも、汗をかく原因の一つとなるそうです。