メルボルン 今のお天気

Click for メルボルン, Victoria Forecast
オーストラリアでの就職ならお任せ
第9回 未経験を打破 & Skilled-Graduate Visa(サブクラス485)

未経験を打破
7月号で非常に多くの反響をいただいたので、今月号ではSkilled‒Graduate (Temporary) visa (subclass 485) 、通称「卒業生ビザ」の続編という形で、特にこのビザを最大限に活用しての就職活動に焦点を当てて、書いていきたいと思います。

s485ビザは有効期間であれば、就労制限なく働けるという点では永住権と変わりませんが、このビザを取得される方の多くは、新卒の大学生やTAFEの卒業生です。つまり、経験や知識を武器に就職活動をするのではなく、これからの将来性や学校で学んだことをアピールする方法での活動になります。ところが、オーストラリアの就職市場は未経験者にはとても厳しく、どこに行っても「経験」の壁にぶつかってしまいます。特に不況の時期はその傾向が強まっています。

では、どうしたら良いのでしょうか?

何よりも「未経験」という状況を打破する必要があります。こちらで新卒の人材が経験を積める最もポピュラーな方法はインターンシップです。インターンの多くは無給なので、多少なりとも財布に余裕がなければ難しいのですが、インターンの効果は大きく、欲しかった経験が積めるだけでなく、その業界でのツテやネットワークも驚くほど構築できます。実際にインターン先にそのまま就職が決まったという話や、そこからの紹介で仕事が決まったという話は良く聞きます。

要は働くチャンスさえつかめれば、あとは自分次第で道を切り拓くことができるのです。初期投資は必要ですが、がんばり次第で大きなリターンを期待できるのがインターンの特徴です。インターンはご自身の大学やTAFEでも探せますし、人材エージェントを通しても探すことができます。

また、アルバイトも経験を積んでいくには非常に効果的です。学生時代からアルバイトをしていたところにそのまま就職したという話もよく耳にします。これはオーストラリアだけではなく、日本でもよくある話です。

s485はビザが認可されてから1年半の有効期間があります。そして、この限られた時間でいかに経験を積めるのかが、s485の最大のテーマとなります。経験を積まない限り、オーストラリアでの就職は本当に厳しく、1日でも早くこの課題解決に動いた人ほど、就職の可能性が高くなることは紛れもない事実です。このコラムを通じて、すでにs485ビザをお持ちの方、これから申請をお考えの方が、1日でも早く動き出していただければ嬉しく思います。

Skilled-Graduate Visa(サブクラス485)
2009年ももう10月に入りました。来月のテスト週間を無事にクリアしたら卒業という留学生の方も多いと思います。左記の就職活動の話に合わせ、留学生の皆さんの関心が高いSkilled-Graduate (Temporary) visa (subclass 485) (通称「卒業生ビザ」)をご紹介します。

s485は、2年間の留学コースが終わったけれど、技術独立永住ビザに必要なパスマーク(合格点)に届かない、という方に適した18ヶ月間有効のテンポラリービザです。s485では滞在中に、パスマークに足りない点数を補うために、申請職種またはそれに近い職種で、12ヶ月の職歴を積んだり(豪州職歴点10点。需要職業リストにある職種なら更に15点)、英語の勉強を続けてIELTS全セクション7.0(英語点プラス10点)を目指すことができます。あるいは永住権とは無関係に、日本へ帰国する前にオーストラリアで働きたい場合や、単にしばらくのんびり遊んでいたい場合にもs485が最適です。

また、サブプライム問題に端を発する世界経済の悪化に伴い、2009年は移民政策の変更が相次いで発表されました。s485については、2010年1月から調理師や美容師など、いわゆる「手に職」系の職種で申請する人の英語力が、これまでよりも1ポイントも高い全セクション6.0以上に引き上げられる予定です。

調理師や美容師で申請を考えている方が、IELTS全セクション5.0以上で申請できるのは年内が最後のチャンスになります。したがって、今年はテスト週間で忙しくなる前に、早めに申請準備を進める方がいいでしょう。s485を申請できるのは、2年間の留学コース修了後6ヶ月以内です。申請時には2年間の留学を証明する書類、規定のIELTSスコア、スキル審査機関へ申請済みの証拠書類などが必要になります。

ところで、移民受入れ枠が削減された結果、現在、ビザの審査期間は長期化傾向にあり、s485も例外ではありません。ただし、まだあまり知られていないようですが、s485の場合、移民法コンサルタントを通じて、きちんと書類を揃えて移民省に提出すれば、審査期間を大幅に短縮できる制度があるので、審査期間を短縮したい方は、この制度の利用をお勧めします。

2009年は技術独立ビザの審査基準が大きく変わっています。先輩から聞いた昨年の方法のままではリスクがあるので、十分な注意が必要です。
スタッフソリューション・オーストラリア メルボルン支店 人材コンサルタント 楠本 岳・ ビザコンサルタント 広本 英児