G8会議で、環境問題訴える
7月8日から3日間に渡りイタリア・ラクイラで主要8ヶ国(G8)首脳会議が開催され、核保有国の米露を中心に核廃絶に向けて足並みを揃えたことが、今回の会議の大きな成果となった。
また、同会議に出席したケビン・ラッド首相は、気候変動問題に関して、新たに国内で世界規模の炭素回収及び貯留の機関を設立したことを発表し、各国の首脳から大きな支持を受けた。
一方、ラッド首相は、「12月にコペンハーゲンで開催予定の国連気候変動会議に向け、新たな二酸化炭素排出削減条約に、中国やインドなどを含めた各国が足並みを揃えるまでに、多くの課題が残されている」と語った。
公定歩合、3ヶ月据え置き
7月7日、オーストラリア準備銀行(RBA)は、現行の公定歩合3%の据え置きを発表した。
今回のRBAの決定は、オーストラリアの経済状況が、5ヶ月前の予測に比べ、安定していることを理由としており、これは3ヶ月連続の公定歩合据え置きを意味する。
RBAは世界的景気後退の影響により、昨年9月から4月までに4・25%の公定歩合引き下げを行っており、現在の公定歩合は過去49年間で最低の利率と言われている。
一方RBAのグレン・スティーブンス総裁は、「今後のインフレの見通しにより、金融緩和策として、金利を引き下げる可能性もある」としている。
太陽熱パネル奨励金の改定
国内の長期失業者数が、6月に入り急増したことが、7月16日統計局の調べにより公表された。
この6月1ヶ月間の長期失業者数は1万9000人に上り、過去16年間で最高の上昇率となった。
また、長期失業者総数は10万7200人にまで増加しており(7/16現在)、その約25%が昨年から失業しているという。
ラッド首相は、今年末までには失業率が8%まで上昇すると予測している。
リオ・ティント社員、スパイ容疑で拘束
英豪資源大手のリオ・ティント社上海支店の幹部で、オーストラリア国籍のスターン・フー氏及び、中国人従業員3人が、中国の国家機密を盗んだ疑いで、7月11日、中国政府に4人の身柄が拘束された。
これを受け、ラッド首相は中国政府に対し「今回の強引な対応は、今後世界貿易に打撃を与える」と強い姿勢を示したが、それに対し、中国側はチャイナ・デーリー紙上で、「リオ・ティント上海事務所から、中国国家の鉄鋼産業機密データが見つかった」と、ラッド首相のコメントに動じない姿勢を示した。
野党は「ラッド首相は、直接胡錦濤国家主席に、フー氏並びに3人の従業員の釈放を訴えるべき」と早急な対応を迫っている。
同社は2月、中国非鉄大手の中国アルミニウムとの資本提携に合意していたが、6月に提携を取り止めている。
エアーズロック登山禁止へ
7月7日、文化、環境保護及び観光客の安全対策を理由に、エアーズロック(ウルル)への登山が将来禁止されることが、ウルル‐カタ・ジュター国立公園の10年間の運営計画案で公表された。
連邦政府が1985年、同国立公園をアボリジニ先住民Nguraritjaの聖地として、所有権を返還以来、先住民は観光客のエアーズロックの登山に反対してきた。
年間35万人の観光客が訪れる現在も、エアーズロックの登山は強風や気温、宗教的理由など、多くの閉鎖条件により、年間の登山可能な日は少ないという。
同計画案は、今後2ヶ月に渡り、一般からの意見を聞いたうえで、年内に最終承認に向け、国会に提出される予定。
一方ラッド首相は、「今後もエアーズロックの登山を自由化するべき」と、今回の計画に反対の意見を述べた。
NSW州でペットボトル対策
7月8日、ニューサウスウェールズのナサン・リース州知事は、環境問題の取り組みの一環として、州政府機関内でのペットボトルに入ったミネラルウォーター及び冷水機の販売、供給を禁止することを発表した。
これに続き、同州のバンダヌン地区では、同地区内でのペットボトル飲料水の販売を自粛することを町民会議で可決。これは国内で初の取り組みとなる。
国内の2008年における年間のペットボトル飲料水の消費総額は約5億ドルと言われており、また600ミリリットルのペットボトルの製造に200ミリリットルの石油が使用されているという。
リース州知事は、「今後一般市民に対しても、ペットボトル飲料水の購入費がいかに高いか、環境に悪影響を与えているかを訴えるキャンペーンを展開していく予定」と語っている。
ストレスの主な原因は仕事
7月13日にヘラルドサン紙が発表した、ライフライン・オーストラリアによる世論調査結果で、オーストラリア国民の10人中9人がストレスを感じており、それらの主な原因が仕事であることが明らかになった。
この調査は1200人を対象に行われ、87%が日々の生活にストレスを感じていると回答したが、昨年の結果に比べ4%減少している。
その他の原因として、経済的な要因が挙げられており、男性より女性の方が、またカップルより単身者の方が、ストレスを感じているという回答数が多かった。
殺人事件の可半数、飲酒が原因
オーストラリア犯罪学協会が7月13日に発表した、国内の殺人事件のまとめによれば、2000年から2006年の間に起きた飲酒に関わる殺人事件は746件に上り、その内、60%が犯罪者と犠牲者が飲酒をしていることが明らかになった。
また犯罪発生の8割は週末か夜間のアルコールのある娯楽場で、犠牲者は男性、または失業者が占めている。
更に恋人間で起きた殺人事件の44%は飲酒が原因であり、アボリジニ先住民の場合、その数値は87%にも上るという。
銀行従業員に無給休暇
ベンディゴ銀行は、生き残り対策として、8月から従業員に無給休暇を要請することを7月15日、発表した。
同銀行の従業員は、新会計年度末までに、長期勤続休暇給付を含む、全ての有給休暇の消化を余儀なくされており、給与に換算すると、4%の賃金カットに等しい。
同銀行スポークスマンのオーウェン・デイビス氏は、「この無給休暇計画は、強制的なものではないが、成功しない場合は、将来人員削減の可能性もある」とコメント。
これに対し、社員は将来の人員削減の不安などに不満を訴えている。
失踪中の英旅行者、生還
英国からの10代のバックパッカー、ジェイミー・ニールさんが、シドニー西部のブルーマウンテンズで7月3日から失踪していたが、12日後にカトゥーンバから15キロ離れた場所で、ブッシュウォーカーにより生きて発見された。当時ジェイミーさんは、携帯電話、食糧などは一切用意していなかったという。
今回の捜査に関わった捜査隊の数は、400人にも上った。